WS2/J(SH76/J) 高速処理用SSDって何?SSD換装したらどうする?

高速処理用SSDってなに?ってのと、その延長で、HDDからSSDに換装した場合、高速起動用SSDの利用はどうするべきか?っていうのを調べてみた。

高速起動用SSDって?

2つの機能「Intel Rapid Start Technology」と「Express Cache」が使ってる。

Intel Rapid Start Technology

休止状態のメモリイメージをSSDに保持し、スリープ同等の速度で復帰しながらも、消費電力を休止状態相当に抑える技術

  • わかりやすい説明 → ここ
  • よさげだけどあまり活躍する機会は少なそう
    • スリープ後「一定の時間」が経過すると自動でこの状態になるが、「一定の時間」はrapd start technology設定GUIで定義可能で6時間〜8時間。10分ぐらいに設定したいところだが、、、、何でこうなる?
    • 「休止状態」と「休止状態と同等の省電力モード(rapid start)」に遷移するトリガは異なる
      • 休止状態に遷移:rapid start有効/無効に関わらず、電源ボタンを押したとき、ノートディスプレイと閉じた時、など
      • 休止状態と同等の省電力モード: rapid start有効、かつ、スリープから一定時間後
      • バッテリ枯渇時の動作は選択可能。
    • マニュアルにはこんなことも書いてある(補足情報 B5FK-0161-01 Z0-01)
      • ハイブリッドモードでご利用になる場合は、AC アダプタを接続してお使いになることをお勧めします。
      • バッテリ残量が少なくなると、ハイブリッドモードで Windows を終了して一定時間経過していないときでも、自動的に休止状態に移行します。その場合、Windows のスタートは、休止状態からの復帰となりますので、クイックモードやハイブリッドモードでの Windowsのスタートよりも時間がかかります。
Express Cache

メインHDDへのIOをSSD上にキャッシュしPCを高速化する技術でCondusiv Technologies(旧 Diskeeper)の技術。

WS2/J(SH76/J)の高速処理用SSDドライブ

高速処理用HDDのパーティション構成は以下のようになっていた。また、富士通作と思われ得るLIFEBOOK U772/UH572/UH552向けの情報が ここ にあった。

これらの情報から以下のように推測される。

動作確認方法

  • Rapid Start Technology
    • 機能の有効/無効などは、タスクトレイから起動される設定GUIで確認可能
    • 高速起動用SSDを使ってハイバネーション/復帰した場合のログなど、、、取れそうだが、、、見つけられず。
  • Express Cache
    • キャッシュパーティションの総容量、利用状況、キャッシュヒット率など、以下のコマンドで取得可能
    • eccmd.exe -Info

HDDからSSDに換装したとき高速処理用SSDの利用はどうするべきか?

(2012/12月時点の解釈は)Express Cacheは不要。Intel Rapid Start Tech.はそのままあってもよさそう。

  • WS2/J(SH76/J)のSSDモデルでもRapid Start Technologyはプレインストールされていると思われる。
    • Rapid Startの説明はマニュアル中に記載されているが、SSDモデルを例外とするような記載は無い。
    • メインHDDが機械的なHDDでなければならないというような情報は見当たらない。
    • 前記の富士通作ドキュメント内に、高速起動用SSDの無い、SSDのみモデルのパーティション構成が記載されており、そこには、Rapid Start用パーティションが有る。
  • Express CacheはメインHDDが機械的なHDDでなければ効果が無いかもしれない。また、WS2/JのSSDモデルではExpressCacheはプレインストールされていないかもしれない。
    • 前記の富士通作ドキュメント内のExpress Cahce用パーティションに関し「This partition is only required on systems with mechanical HDDs. 」と記述されている。
    • 前記の富士通作ドキュメント内に、高速起動用SSDの無い、SSDのみモデルのパーティション構成が記載されており、そこには、Express Cache用パーティションが無い。
    • (常識的に考えて)高速処理用SSDとメインSSDが同じIO速度なら、キャッシュはオーバヘッドにしかならない。メインSSDの性能が上なら、さらにオーバヘッドが拡大するだけ。

diskpart.exeでのパーティション情報確認
C:\diskpart.exe

Microsoft DiskPart バージョン 6.2.9200

Copyright (C) 1999-2012 Microsoft Corporation.
コンピューター: XS2J

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン           465 GB      0 B        *
  ディスク 1    オンライン            14 GB      0 B

DISKPART> select disk 1

ディスク 1 が選択されました。

DISKPART> list partition

  Partition ###  Type                Size     Offset
  -------------  ------------------  -------  -------
  Partition 1    OEM                  8 GB  1024 KB
  Partition 2    プライマリ             7078 MB     8 GB

DISKPART> select partition 1

パーティション 1 が選択されました。

DISKPART> detail partition

パーティション 1
種類         : 84
隠し属性     : はい
アクティブ   : いいえ
オフセット (バイト): 1048576

このパーティションに関連付けられたボリュームはありません。

DISKPART> select partition 2

パーティション 2 が選択されました。

DISKPART> detail partition

パーティション 2
種類         : 73
隠し属性     : はい
アクティブ   : いいえ
オフセット (バイト): 8590983168

このパーティションに関連付けられたボリュームはありません。